【中国経済の今後と日本経済への影響は】中空 麻奈氏(BNPパリバ証券)/実質GDP成長率分析/国内旅行と個人消費/7月に三中全会開催/不動産問題に対する政策案/中国政府の意思表示/金融市場と株式市場
中国の実質GDP成長率はどうなっているか?
- 実質GDP成長率は徐々に上昇していく見込みで、5%は確保できそう
- 景気が悪化していたが、安定した経済成長の状態に戻りつつある
中国の輸出入の動向はどうか?
コンテナ物動きの指標を見ると、2024年は他の年に比べて順調かつ堅調な回復過程にある
中国の国内旅行や観光収入はどうか?
- 国内旅行者数と観光収入は2019年対比で増加している
- ただし、1人当たりの平均支出額は2019年を下回っており、消費への慎重さがうかがえる
中国の不動産市況はどうか?
- 31都市の新築住宅販売は2019年から見ても最低水準にある
- 不動産市場が大きな問題を抱えており、消費行動に火がついていない
中国政府の今後の対策は?
- 7月の党大会で方向性が決まれば、経済対策が動き出す
- 財政出動や金融緩和、不動産市場対策などが見込まれる
- ただし、根本的な構造問題解決には至らない可能性もある
中国経済に対する見方は?
- クラッシュするリスクは過度に心配する必要はない
- 景気回復の動きを確認しつつ、不動産市況などを注視する必要がある
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