「この株は割安?それとも割高?」を判断するときに使うのが投資指標です。ここでは特によく使われるPER・PBR・ROEの3つを押さえましょう。
PER(株価収益率):利益から見た割安度
PER = 株価 ÷ 1株当たり純利益(EPS)
株価が1株当たり利益の何倍まで買われているかを表します。数値が低いほど、利益に対して株価が割安とされます。
例:株価2,000円、EPS100円の会社 → PER=20倍
日本株全体の平均はおおむね十数倍程度で推移してきましたが、業種によって水準は大きく異なります。同業他社や、その会社の過去の水準と比べるのが基本です。
PBR(株価純資産倍率):資産から見た割安度
PBR = 株価 ÷ 1株当たり純資産(BPS)
会社が持つ純資産(資産−負債)に対して、株価が何倍かを表します。PBR1倍は、株価と「会社を解散したときに株主に残る価値」が同じ水準という目安です。
例:株価2,000円、BPS1,600円 → PBR=1.25倍
東証は2023年、PBRが1倍を割れている企業などに対して、資本コストや株価を意識した経営を要請しました。
ROE(自己資本利益率):稼ぐ力
ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100(%)
株主が出したお金(自己資本)を使って、どれだけ効率よく利益を上げているかを示します。一般に8〜10%以上がひとつの目安とされます。
例:EPS100円、BPS1,600円 → ROE=6.25%
指標を使うときの注意点
- 「低いから買い」とは限らない:業績悪化が予想されて株価が下がっている「割安のワナ」もあります。
- 一時的な利益・損失に注意:特別利益でEPSが膨らむと、PERが一時的に低く見えます。
- 業種ごとに水準が違う:成長期待の高いIT企業はPERが高く、銀行などはPBRが低い傾向があります。
- ROEは借金でも上がる:自己資本比率など、財務の健全性もあわせて確認しましょう。
まとめ
| 指標 | わかること | ざっくり目安 |
|---|---|---|
| PER | 利益に対する株価の割安度 | 同業他社・過去と比較 |
| PBR | 資産に対する株価の割安度 | 1倍が一つの節目 |
| ROE | 資本を使って稼ぐ効率 | 8〜10%以上 |
指標はあくまで「ものさし」のひとつ。複数の指標と事業内容を組み合わせて判断することが大切です。